酒を料理を楽しんだ後に泊まってみる

飲食と宿泊がセットになった施設といえば、日本には料理旅館があるし、フランス発祥のオーベルジュもある。どれも温泉地やリゾート地にあり、目玉が飛び出るほど高級だが、ここは街の居酒屋。宿泊代はいくらなのかはわからないが、お酒と料理を楽しんだ後、実際に泊まってみようと思う。


カウンター席に座り、オススメの料理を適当に出してもらうことに。まず、一品目は「大根とツナのサラダ(クリームチーズ入り)」(770円)。巷の居酒屋で食べるそれと違い、大根がスティック状にカットされていて、食べ応え十分だ。クリームチーズ入りは裏メニューだそうで、チーズのコクも相まって旨い。


お酒は鹿児島県の芋焼酎「丸西 黒麹仕込み」(グラス450円)をロックで。口当たりがやわらかくて、口の中で芋の風味がふわっと心地良く広がる。飲みやすいので、つい、飲みすぎてしまう。でも、今回は泊まりなので、いくら酔っ払っても問題ない。


次は「蒸し鶏のしょうがダレがけ」(650円)。鶏むね肉はパサつかず、しっとりとした食感。しょうがダレは、しょうがとニンニク、ネギの中華風だが、ベースは白だし醤油。味に深みがあり、淡泊な味わいの鶏むね肉にぴったり。焼酎がすすみまくりだ。あっという間にグラスが空になり、おかわりを注文した。


「このメニュー、父がダイエットを機に考えたんですよ」と、オーナーの娘で調理担当の井村真菜さん。聞いてみると、幼い頃から店を手伝っていて、そのまま料理人になったという。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190509-00010001-danro-lifeより