「私の車に乗って」 傘も差さず暗い夜道を歩く女性 命を救った一言

沖縄県警八重山署(島尻重美署長)は19日、認知症の70代女性の保護に協力したとして、署長室で金城勝枝さん(70)=石垣市名蔵=に感謝状を贈った。金城さんは「人命救助に貢献できてうれしい。これからも積極的な声掛け、迅速な警察への通報を心掛けたい」と話した。


 金城さんによると、今月1日午後8時ごろ、車で帰宅途中に石垣市新川の真っ暗な道を女性が1人で歩いているのを見つけた。小雨が降る中、傘も差さず市街地とは反対方向に向かっており、不審に思って警察に通報。女性に「夜道は危ないから、私の車に乗って」と声掛けし、警察の到着を待った。女性は「物忘れがひどく、自宅の方角が分からなくなった」と話したという。


 島尻署長は「家族から行方不明届けが出ており、捜索中だった。なかなか見つけられなかったが、金城さんの迅速な通報で保護し、大切な命を守ることができた。ありがとうございます」と感謝した。