「言わないでおこう!」でもバレた“一発屋” ――コウメ太夫、息子が幼稚園でチクショーと叫んだ日

筆者の職業は、漫才師。コンビ名を髭男爵という。10年ほど前の2008年に、“まあまあ”売れたが、現状はさっぱりの一発屋。と同時に、この春、小学校に上がった一人娘の父親でもある。

今のところ、僕は彼女に自分の本当の職業を教えてはいない。基本的には、“とんでもなくフレキシブルに働くサラリーマン”で通している。理由は一発屋である。

別に恥じているわけではない。「負け」や「失敗」といった苦み成分を多く含んだこの言葉に、まだ人生が始まったばかりの娘を触れさせたくないのだ。

一方で、親の仕事を知らぬまま成長していくのは、教育上どうなのかと不安もある。他の “一発屋パパ”たちはどんな子育てをしているのか。今回、コウメ太夫の元を訪ねた。

つづく

https://news.yahoo.co.jp/feature/1326より