なぜ『ポッキー』CMは踊らなくなったのか?

 発売から50年以上経過し、江崎グリコを代表する不動の商品『ポッキー』。そのCMと言えば、若手女優や男性グループが踊るダンスを思い浮かべる人が多いだろう。だが近年、同CMではダンスをメインとした展開が影を潜めている。同CMの変遷をたどりながら、“なぜ『ポッキー』のCMは踊らなくなってしまったのか”を探った。


■子ども向けから一変 夜の街で“大人のたしなみ”として流行 幅広い世代への訴求


 『ポッキー』が誕生したのは1966年。60年代は、明治や森永製菓の板チョコレートが全盛の時代。そこで江崎グリコは、食感も味わいも軽いライトなチョコスナックで攻勢を図ろうと『ポッキー』を開発。「ポキっとした食感」から『ポッキー』と命名した。手が汚れるのを防ぐため、持ち手部分を残して開発したのも功を奏したのであろう。子どもを中心に注目を集め、爆発的なヒット商品となった。


 発売から20年経ち、時代はバブル景気に突入。同社は、もっと大人にも『ポッキー』を食べてもらおうと考え、ある施策を打ち出した。それが「ポッキー・オン・ザ・ロック」である。『ポッキー』をマドラー替わりに使ってクルクル回す、あの食べ方だ。

つづく

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190526-00000303-oric-entより