趣向凝らし仮装ラン 沿道 笑顔の声援

今年は改元や本年度中の完成が予定されている八ツ場ダムにちなんだ仮装など趣向を凝らした衣装のランナーたちが五月晴れの下、暑さに負けず沿道の観客を楽しませた。


令和、フレディ、チコちゃん、ダム… 思い思いのユニーク衣装で健脚競う 安中で「安政遠足」

安中市の杉並木を駆け抜ける仮装ランナー

 大会は江戸時代、安中藩主だった板倉勝明が鍛錬のため、藩士を長野県境にある熊野神社まで走らせた故事に由来する。安政遠足を題材にした映画「サムライマラソン」の上映で、関心は一層高まっている。


 恒例となっているランナーの仮装が今年も大会を盛り上げた。参加者の8割以上が仮装でエントリーした。令和最初の大会だったためか、新元号に関連するものが目立ち、アニメキャラクターの衣装を身にまとう人も多かった。


令和、フレディ、チコちゃん、ダム… 思い思いのユニーク衣装で健脚競う 安中で「安政遠足」

「令和」と「平成」の文字を掲げて力走するランナー

 かごを担いで人を運ぶ「かごや」に扮(ふん)した高崎市役所の有志6人は、かごに上皇ご夫妻2人のパネル写真を乗せて出発。高崎市の佐藤圭悟さん(31)は「『ありがとう平成』という気持ちで走る」と話した。


 アラジンの登場キャラクターの仮装をした富岡市の磯貝もえ実さん(28)は「初めての峠コース。仲間と一緒に楽しく走りたい」と号砲が待ち遠しそうだった。


 安中市の中島展人さん(63)は飛脚姿で「平成を駆け抜け、令和を走る。今日はそんなイメージで完走したい」と話した。


 同市の貫井伸也さん(44)は、本年度中に完成予定の八ツ場ダムをプラスチック素材で作った。「仕事で携わったダム完成の前祝いです。走りにくい衣装だけど、沿道の声援が励みになった」と笑顔だった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190513-00010000-jomo-l10より