注文から会計までを卓上で完結

店舗の場所はJR馬喰町駅からほど近く、ビルや飲食店が立ち並ぶ道路沿いの一角。

店内にはカウンターとテーブルで約40席あり、4人ほどの店員がフロアやキッチンを流動的に動きながら切り盛りする。


店の外観にも「WE ARE CASHLESS」と表示されているとはいえ、気づかずに現金しか持たない客が来店してしまうこともあるのではないか。そう思われた方はご安心を。着席すると店員が「キャッシュレス決済専門店」であることを説明してくれる。


注文から会計までを管理するのは情報端末で、注文は卓上の「iPad」に表示されたメニューから好みの商品をカートに投入するだけ。注文パネルに触れると、オーダーが店側に通知される仕組みとなっている。


会計も「iPad」から進めることができ、支払い方法はクレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済。

店員が持つ専用端末にカードなどをタッチしても支払えるが、モバイル決済アプリを使えば、QRコードを「iPad」のカメラにかざすだけで完結することができる。


店員は腕のウェアラブル端末から座席位置や会計の要望を把握できるため、無銭飲食などの心配はない。そして客側は「会計お願いします!」と叫ぶ必要もないため、運ばれた料理を味わい、会話を楽しんだ後は颯爽と帰路につけば良いわけだ。


いざ体験してみると、通常の店舗と異なるのは「キャッシュレス決済」しかできないということだけだったが、 なぜ、このような形の店舗をつくったのだろうか。そして、1年半が経ちどんな変化や課題が見えてきたのだろうか。

ロイヤルホールディングス株式会社・イノベーション創造部の名倉祐爾課長に話を伺った。

つづく

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190509-00010010-fnnprimev-bus_allより