外出自粛や公共施設閉鎖…警官刺傷、大阪が厳戒態勢

 大阪府吹田市で警察官が襲われ、拳銃を奪って逃走している事件を受け、府や近隣の自治体は公共施設の閉鎖や学校のクラブ活動中止などを決め、イベントの取りやめも相次いでいる。容疑者の身柄が確保されない中、自治体の首長らが住民に不要不急の外出自粛を呼びかけるなど、「厳戒態勢」になっている。


 府は16日、府幹部による緊急会議を開催。容疑者の身柄が確保されなければ17日は吹田市や大阪市の一部など11市町の府立高校・支援学校を自宅待機や休校にすることを決めた。吉村洋文知事は府庁で記者団に「不要不急の外出を控え、安全確保を大事に行動をお願いしたい」と述べた。


 また、吹田市は午前8時半から1時間おきに防災行政無線で市民らに注意喚起。市の休日急病診療所をのぞき、公民館や図書館、体育館の臨時休館を決定し、小中学校のクラブや課外活動も中止した。17日午前7時時点で容疑者の身柄が確保されていない場合は小中学校は臨時休校とし、同9時時点で確保されれば授業を再開するという。


 箕面市も小中学校や図書館などを閉鎖。病院の救急外来や葬祭場などを除く市内すべての公共施設を閉館した。摂津市は小中学校、幼稚園・保育所に子どもを通わせる保護者に緊急メールを配信。市内すべての小中学校で容疑者の侵入を防ぐため校門を閉鎖した。高槻市は市のホームページと公式ツイッターで外出の自粛と不審者情報の提供を呼びかけている。

つづく

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190616-00000017-asahi-sociより