“チャラさ”も戦略? IT社長・前田裕二の今をつくった女子とは〈週刊朝日〉

日本一の収益を誇る動画配信アプリ「SHOWROOM」を展開する、気鋭のIT社長・前田裕二さん。8歳で両親を失い、路上ライブ体験から、累計300万ダウンロードを超えるサービスを生み出しました。各界から注目を集める若手社長の今に、作家の林真理子さんが迫ります。


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林:今、前田さんは私たちがやっている「エンジン01」(文化人のボランティア団体)に参加していただいて、みんなの人気者ですけど、最初にいらしたとき、「あの茶髪のチャラい男の子、誰?」みたいな雰囲気がありました。


前田:はじめは「覚えてもらわなきゃ」と思ってたので、髪の色も明るくしていました(笑)。最近、映画「カメラを止めるな!」がヒットして拡散しましたけど、あれは拡散に必要な要素である「共感」と「落差」の二つが入っていたからだと思うんですね。まず、「カメラを止めるな!」は「たった300万円でつくったのにおもしろい」という落差があった。かつ、前提としてあるのは共感。つまり、自分たちの言いたいことを代弁してくれてるというのが大事で、「お金なんか使わなくても、アイデア次第でいろんなことが考えられる」というのが共感の要素ですね。この二つの要素の掛け算が拡散をもたらした。


林:なるほど……。

つづく

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190524-00000014-sasahi-sciより