小田原城

 小田原城(おだわらじょう)は、神奈川県小田原市にあった、戦国時代から江戸時代にかけての日本の城(平山城)です。

 北条氏の本拠地として有名である。江戸時代には小田原藩の藩庁があった。城跡は国の史跡に指定されています。

 城の平地部は近世に大久保忠世・稲葉正勝によって改修された部分なんだそうです。

 現在の小田原城址公園及び、その近辺です。

 主要部のすべてに石垣を用いた総石垣造りの城です。

 佐倉城や川越城などのように、土塁のみの城の多い関東地方においては特殊と言え、関東の入口としての小田原城の重要性が伺えます。

 なお、現在のような総石垣の城になったのは寛永9年(1632年)に始められた大改修後のことでなんだそうです。

 本丸を中心に、東に二の丸および三の丸を重ね、本丸西側に屏風岩曲輪、南に小峯曲輪、北に御蔵米曲輪を設けていました。

 これらにより、4方向の守りを固めていました。

 小峯曲輪と二の丸の間に鷹部曲輪、二の丸南側にお茶壺曲輪および馬屋曲輪、二の丸北側に弁才天曲輪と、計4つの小曲輪が設けられていました。

 これらは馬出(うまだし)として機能したそうです。

 建造物としては、本丸に天守および桝形の常磐木門、二の丸には居館、銅門、平櫓がそれぞれ設けられていました。

 小田原城全体では、城門が13棟程、櫓が8基程建てられていたものと考えられています。

 江戸末期には、海岸に3基の砲台が建設されています。